現代という激動のなかで、人知れず悩み、生きづらさや苦しみを抱えてはいませんか。 先日、連載 『万象の響きに抱かれて』 が全6回にて完結いたしました。
お読みいただいた皆さま、心より感謝申し上げます。今回はその番外編として、かつて人生の大きな転換期において、不動明王という存在と、その「真言の響き」に救われた一晩の記憶を記したいと思います。
人生の転換期に訪れる「お不動様の導き」
自分の力ではどうにもできない壁に突き当たったとき、ふと胸の奥で響く感覚。
それは、あなたの「内なる仏」がお不動様の強い慈悲と共鳴し始めている証でもあります。
お不動様の背負う猛火は、あなたの不安や迷いを焼き尽くし、前へ進む勇気を与えるために焚かれています。引き寄せられるようにこの記事へ辿り着いたこと自体が、すでにお不動様の懐に抱かれている証(あかし)なのかもしれません。
【最強の真言】不動明王の力と「不動明王がついてる人の特徴」とは?
一般的に「不動明王がついてる人の特徴」として、以下のような共通点がよく挙げられます。
- 芯が強く、信念を曲げない(正義感や責任感が強い)
- 大きな試練や困難を何度も乗り越えてきた
- 嘘や曲がったことが嫌いである
- 自分のためだけでなく「人のため」に動くことができる
お不動様は、悪業や迷いを断ち切り、強い慈悲で人を導く仏様です。人生の大きな転換期を迎えている人や、強い使命感を持って生きようとする人に寄り添ってくださいます。
そして、その強いお力とつながるための鍵となるのが【最強の真言】と呼ばれる不動明王の真言です。
あの時、耳の奥で、そして全身の細胞で鳴り響いていた「ノウマク・サンマンダ……」という真言。 それは、私にとって「最後まで絶対にあなたを見捨てない」という、不動明王からの強烈な慈悲のメッセージでした。
ネットなどでは**「不動明王がついてる人の特徴」**として、試練に立ち向かう強さや真っ直ぐな意志などが語られますが、私自身が実感したのは、まさに窮地に立たされた時こそ差し伸べられる温かな救いの手でした。
私たちは時として、自分の力ではどうしようもない嵐に巻き込まれます。しかし、どんなに世界が揺らぎ、自分を信じられなくなったとしても、最強の真言の響きとともに、あなたの後ろには猛火を背負った不動明王がいてくださいます。
祖父から受け継いだ一願不動明王
私の祖父は、刑事として命を懸けて人々の安全を守り抜きました。「世のため人のため」というその尊き志は、今の私の仏道の礎となっています。
現在、私が支部長を務める「高野山大師教会光寿支部」の一願不動明王は、実は祖父の代から受け継がれてきた念持仏でもあります。
「艱難(かんなん)汝を玉にす」
今、あなたが直面している試練や苦しみは、魂をより輝かせるための成長の軌跡かもしれません。あなたは決して一人ではありません。
7月28日は不動明王の縁日 —— 『阿字観』体験会のご案内
来たる7月28日、不動明王の縁日に、第2回『阿字観(あじかん)』体験会を開催いたします。 日々の忙しさに追われ、少し疲れてしまった心に、清らかな風を通すような特別な体験をしてみませんか。
- 日時: 7月28日(縁日)
- 内容: 阿字観(瞑想)体験
- 対象: 初めての方、心身を整えたい方
初めての方も、座り方に不安がある方も大丈夫です。阿字観の穏やかな空気のなかで、ご自身の「内なる仏」と静かに対話するひとときを、ご一緒に味わってみましょう。

この記事の監修者・執筆者
雨宮 光啓(あめみや こうけい)/ 天宮光啓(KOKEI AMAMIYA)
高野山真言宗 僧侶(阿闍梨)。高野山大師教会光寿支部 支部長。 総本山金剛峯寺 阿字観指導員(能化心得)。 高野山大学大学院密教学科修士課程修了(密教学修士)。近畿大学法学部卒業(法学士)。2024年、仁和寺にて悉曇灌頂を授かり、澄禅流悉曇を継承。 著書:『空海散歩』(筑摩書房、第6〜10巻)。 自身の経験(9.11の被災、親友の自死)を機に出家。一貫して「正確な情報の配信」と「世界平和・自殺防止」を掲げ、現代における仏教の役割を追求している。チベットで「天」、高野山で「光」の一字を授かる。初心(菩提心)を忘れないために、「天宮光啓」の名で活動している。


